アレルギーというと、子供の病気の代表のように言われますけれども、実際にはそれは誤解で、大人になってもアレルギーに関わる病気になることがあります。

通常アレルギー性の代表的な病気には

  • 食物アレルギー
  • アトピー性皮膚炎
  • 気管支ぜんそく

などがあげられるので、アレルギー=子供の病気というイメージになるようですが、アレルギー症状は年齢などは関係なく発症します。

アレルギーの症状

では実際にアレルギーの症状をご説明しますと、皮膚のかゆみの他には、目や鼻などの粘膜が炎症したりとか、それ以外に咳、嘔吐、下痢、頭痛などもアレルギー症状である場合があります。一般的にこういう状況は、子供の時に発症して、歳を重ねると収まることがほとんどですので、アレルギー=子供の病気という印象になります。ただ、何度もご案内をしますが、アレルギーは大人になっても発症します。また、子供の時にアレルギー症状は出なかったのに、大人になってからアレルギー症状が出るということはよくあります。例えば、花粉症は多くの人が春になると、発症する人が多くいますし、大人になってから花粉症になる人はたくさんいますよね。花粉症と言うのは別名「季節性アレルギー性鼻炎」というもので、明らかにアレルギー症状の代表的なものです。花粉症などは、去年花粉症の症状は一切出てなかったのに、今年になってからいきなり花粉症になったという人がほとんどだと思います。このように考えると、アレルギーの症状というのは、子供だけのものではないということが明らかです。

アレルギー検査とは

次に実際に自分にとってどういうものがアレルギー状態なのか調べることをアレルギー検査と言いますが、実際にどのような検査なのかということをご説明します。

アレルギー検査をする場合には、まずはアレルギー体質であるかどうかということを調べるために血液検査を行います。内容としては、IgE抗体と好酸球の数値を測定して、この2つの数値が高い場合ですと、アレルギー体質であるとされます。次にどういうアレルギー体質であるかを調べるためには、次の5つの方法があります。

  • 特異的IgE抗体検査法
  • 皮膚テスト
  • 食物除去テスト
  • 吸入誘発テスト
  • 運動負荷テスト

です。

アレルギーテストの種類について

これらのテストにおいて、どのようなことが想定されるのかということをご説明します。
特異的IgE抗体検査法は、まず、本人がアレルギー体質であるかを調べる検査です。次の皮膚テスト、食物除去テスト、吸入誘発テスト
運動負荷テストは、具体的にどういうアレルギー体質であるかをということを調べるテストいなります。

皮膚テストは、傷つかない程度で皮膚をひっかき、そこからアレルゲンを吸収させて反応を見ます。(皮膚テストはこれ以外に、パッチを使ったテストや注射をするテストなどがあります。)このテストは、疑わしい皮膚のアレルゲンが何であるかと言うことがわかります。食物除去テストは、1~2週間程度除去した食生活を続けた後に、今度は逆にその食物を食べて負荷テストを行い症状の経過をチェックします。このテストでは、疑わしい食物のアレルゲンをチェックします。吸入誘発テストは、皮膚テストでの注射に使ったものよりも10倍薄いアレルゲンを吸入して、どういう状況であるのか確認するテストです。こちらも、疑わしい食物のアレルゲンをチェックします。運動負荷テストでは、強い運動を行うことでアレルギーの状態をチェックします。運動の限界を調べて、咳き込まないか発作は起きないかということを主に気管支ぜんそくではないかと思われる人を対象に行います。ただ、運動負荷テストは、本人に激しい反応が見られる可能性が高いので、医師の指導を十分に守ることが求められます。

以上アレルギー検査は、症状によって変わってきますので、まずは状態がおかしい。かゆみ以外に、咳などの症状があった場合には、まずは医師に相談をして適切な対応を取ってもらうということが大事です。