補聴器とは

補聴器というのは、難聴で音が聞こえなくなった場合に(補聴器というハードであるという点で考えた場合には、音の情報が届きにくくなった場合に)、音や声が難聴時の時と比べて聴きやすくなるようにするための機械ですし、改めてご案内することではないと思いますが、医療機器です。

補聴器の場合には、音の大小を調節するものではなくて、その個人の聞こえにくさに合わせて音質や音量を調整し、音を届けるという役割を果たしており、このことを「フィッティング」と言います。

補聴器の購入方法

この補聴器を購入する場合には、メガネを買う場合と非常によく似ています。メガネの場合には、眼科で眼の状態を診てもらって、それに併せてめがね店で購入するというやり方がありますよね。あとは、めがね店でも、眼科医がいる場合もあったり、眼の状態をきちん検査できる人が、その人達がメガネを必要とされている人に適したレンズをお勧めして、それで納得してもらえば購入してももらうというのがメガネの購入法です。

補聴器の場合も直接補聴器の販売店で購入する方法もありますが、特に初めて補聴器を必要とする場合には、一度医師に相談をした方が良いでしょう。この場合も、まずは耳鼻咽喉科で診察をしてもらうというよりも、補聴器相談医がいる病院や医院に行き、そこで相談をして購入をした方が、失敗のない買い物ができます。

補聴器相談医とは何か

では、補聴器相談医とは何かということになりますけれども、補聴器相談医と言うのは、日本耳鼻咽喉科学会専門医の中から、決められた

  • 講習
  • 実習

を受講して、難聴者が適正な補聴器を使えるように活動をしている医師に対して日本耳鼻咽喉科学会理事長が認定します。認定されたから、それで終わりというわけではなくて、6年毎の講習を受講して、資格を更新する必要があります。したがって、補聴器相談医は、難聴で苦しむ患者さんに対して適正な補聴器を提案できる専門医であるということが出来ます。

また、難聴になったから、補聴器専門店に行けば、自分に向いている補聴器を店員が見つけてくれると思いがちですが、こちらも補聴器相談医に相談をした方が最終的には効率的といえます。その理由としては、難聴の場合に直せない難聴と直せる難聴があり、補聴器を必要とする難聴というのは、直せない難聴になります。その際に、患者さんの難聴の状態が、直せるものなのか直せないものなのかという判断は、医療行為になりますので、補聴器店で判断することは出来ず、専門家である補聴器相談医の判断が必要になります。

このように、難聴になった場合のハードとして、補聴器がありますけれども、これを購入する場合には、やはり専門家のアドバイスを聴いて購入したほうが、後で後悔をすることはありませんので、まずは補聴器相談に相談をしてみましょう。

補聴器相談医を探す場合には、日本耳鼻咽喉科学会のウェブサイトで公開をしていますので、自分の該当する地域をチェックして、相談をするようにしてみてください。

補聴器相談医名簿

http://www.jibika.or.jp/members/nintei/hochouki/hochouki.html