中耳炎

耳鼻咽喉科が扱う病気の中で、とてもメジャーなものが中耳炎です。
実は中耳炎という名称の病気はなく、中耳炎の中でも多くの種類があります。
その中でも最も患者の多い中耳炎が急性中耳炎と呼ばれるもので、
大変メジャーな存在のため、主に急性中耳炎が中耳炎と呼ばれています。
他にも、中耳炎には滲出性中耳炎や慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎や好酸球性中耳炎といった種類があります。

中耳炎は、簡単に言うと耳の中にバイ菌が入り、炎症を起こしている状態のことをいいます。
急性中耳炎は、耳管と呼ばれる耳の管に炎症が起きています。

症状としては、
耳に痛みを感じたり、閉塞感を感じます。
また、耳が聞こえづらくなったり、炎症による発熱や耳垂れを起こすなど、
様々な症状がでます。
炎症が進むと、切開して膿を出す手術を行う場合もあります。

中耳炎の多くは風邪をひき抵抗力が弱まっている時にかかります。
子供や幼児などの免疫力の低い人がかかることが多いです。

治療としては、早期であれば抗生物質を服用することでおよそ1週間くらいで治すことが可能です。
しかし、症状が悪化していたり、細菌が抗生物質に対して抗体を持っているような場合には
治りづらく、そのまま慢性中耳炎になってしまうケースもあります。

耳鳴り

静かな場所や、気圧が急激に変化した場合、耳鳴りを感じたことのある方も多くいるんではないでしょうか。
そういった時折感じる耳鳴りについては、特に治療を受ける必要はないのですが、
耳鳴りには日常生活に支障をきたすような大きいものや、重大な病気の初期症状の場合があります。

耳鳴りに悩む方の多くは、同時に難聴を患っている方が多いようです。
基本的には、耳鳴りが大きく聞こえる患者さんほど、難聴の度合いが高く、症状が重い傾向があります。

耳鳴りの原因は、わかる場合とわからない場合とあります。
わかる場合には原因を取り除くため、手術を行うことがあります。
原因がわからない場合は、どうしても症状を完全に治すことは難しくなってきます。
そのため、耳鳴りを治していくよりも、耳鳴りに慣れていくように、現在は研究が進んでいるようです。

難聴

耳が聞こえづらく、聴覚が低下した状態のことを難聴といいます。
難聴には多くの種類があり、先天的なものから、
後天的なもの。さらには突発的になり、すぐに治るものなどがあります。

最近多く見られるのが、突発性難聴という種類です。
突発性難聴は、その字のごとく、ある日突然耳が聞こえなくなったり、
聞こえづらくなる病気です。

原因は様々なものが考えられ、現在は研究が進められている最中です。
ストレスが一つの要因として考えられ、
治療にあたっては心身を安静にすることを第一とされています。
耳鳴りやめまいが一緒に起こることもあり、飲み薬や点滴などで
治療を行うことが多いです。